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2005年9月28日

5mのサメと素手で戦う

・BBCNEWSWebsiteの該当記事
BBC放送HPより、野生動物との格闘記事が続きますが、この記事はオーストラリアから。
男性が体長5mのホオジロザメ(great white)を素手で撃退したそうです。

オーストラリア人の男性が、ホオジロザメと思われる体長5mのサメと素手で格闘し、なんとか撃退することができた。
An Australian man has managed to fight off a five-metre-long (16ft) shark, thought to be a great white, with his bare hands.
26歳のJosh Berrisはサメの攻撃を受けた土曜日、友人達と南オーストラリア、Kangaroo島のビーチの沖合いでサーフィンを楽しんでいた。
Josh Berris, 26, was surfing with friends off a beach on Kangaroo Island in South Australia on Saturday when he was attacked by the shark.
友人達が彼を安全な岩場に引き上げる前に、Berris 氏は攻撃してきたサメを彼の手で押し戻した。
Mr Berris pushed the shark away with his hands before friends dragged him into the safety of rocks.
このサーファーは病院に担ぎ込まれ、切断した脚の手当てを受けた。
The surfer was taken to hospital where he received treatment for cut legs.

「彼はボードにすわり次の波を待っていただけなんだ…、すると突然ホオジロザメが海中から彼に襲い掛かり、彼を叩きのめしたんだ。そして彼のボードを壊し、彼を引きずりまわした。彼はサメから逃れるために、leg rope をはずさなければならなかったんだ(意味不明:かまれた脚を失うということか?)」緊急医療士のDean George は地元ラジオ局にこう語った。
"He was just sitting on the board waiting for the next wave... and it just hit him from underneath and knocked him off, then actually just took his board and was dragging him and he had to pull his leg rope off to actually get away from it," paramedic Dean George told local radio.

「そいつはまた攻撃してきたので、彼は手でサメを押し戻したんだ」George は述べた。
"It came back again so he pushed it away with his hand," Mr George said.


 察するに、サメに襲われた男性はサメの鼻面を手で押し戻したのではないでしょうか?
 オーストラリアでは2日続けて、サメによる襲撃事故が発生したそうです。金曜日にはパースの浜辺で44歳の男性が小型のサメの反復攻撃を生き延びたそうです。

ホオジロザメはオーストラリア水域における、一連のサーファーのサメ被害の加害者だと考えられている。科学者の一部は、サメはサーファーと、彼らの自然の獲物であるアザラシを混同していると考えている。
Great whites have been blamed for a string of attacks on surfers in Australian waters. Some scientist believe they confuse surfers for their natural prey, seals.

 ホオジロザメはつまり映画『ジョーズ』のサメですね。
 ホオジロザメは捕食者として高度に進化した体をもち、変温動物である軟骨魚類であるにも拘わらず、周辺の水温よりも高く体温を保つ器官(奇網)を持ち、高い水中運動能力を獲得しています。
 また電場を感じるロレンチニ瓶という器官を持ち、獲物の探索に用いているようです。
 この性質を利用したサメ忌避装置も開発されているそうです。
 嗅覚も良く、視力もよく、まさに水中の捕食者の究極の姿とも言えるホオジロザメですが、科学者は絶滅の危機に瀕していると主張しており、オーストラリアでも保護対象種に指定されているそうです。
 (BBC放送のホオジロザメのページはこちら)
 海中に潜むホオジロザメは海面に浮かぶ獲物のシルエットに対し、海中から凄まじい奇襲を加えるそうです。
 ボードに腹ばいとなったサーファーとアザラシのシルエットは酷似しており、サーファーがサメに襲われる原因と考えられています。
 自然の中では時として人間も獲物となります。充分に注意したほうが良いでしょう。

2005年9月24日

なぜどの風邪薬にも免疫抑制剤が入ってるの?!

 私は医者でもなければ、薬剤師でもない。
 だからこう言うことを書いてはならないのかもしれない。
 しかし、薬を飲む側としては、この事態には疑問を呈したい。
 「なぜ、どの風邪薬にも免疫抑制剤が入ってるの?」
 風邪薬だけでなく目薬にも入っている。
 お医者さんから処方される薬にも入っている。
 何故?

 何故このようなことを書くかというと、私はアトピー治療のため、医者から免疫抑制剤の服用や塗布を厳禁されているからだ。
 免疫抑制剤を服用しないということは、市販の風邪薬、目薬のほとんどを使用できないということを意味する。
 つまり、風邪薬は「葛根湯」、目薬は「涙ロート」以外には使用できないということだ。
 もちろん、アトピー治療の医者に頼めば、風邪薬も目薬も手に入る。
 しかし、急場を凌ぐためには、市販の薬も利用しなければならない。
 目ばちこ(めんぼ、ものもらい?)に罹ったとき、薬局に行って目薬を探した。
 「免疫抑制剤が入っていない目薬が欲しい」と言ったところ、「これしかありません」と言われて出て来たのが「涙ロート」である。「涙ロート」は涙の成分しか入っていない。

 何故私がこれほどまでに免疫抑制剤に過敏になるかと言うと、過去の苦い経験があるからだ。
 私のアトピーの症状は気管支喘息と皮膚炎からなる。
 皮膚炎に関しては、私は一般の人が想像も出来ないほどのつらい体験をした。
 どのような体験かというと…(食事中の人は読まないで下さい)
 皮膚が全く再生しないというものだ。
 アトピー性皮膚炎の患者はたまらない"かゆみ"に襲われることしばしばであろう。
 かゆいので掻くと傷ができる。知らないうちにこの傷は大きくなる。例を挙げると、腿の外周の半分、長さ方向の2/3を占めるほど、傷が広がる。
 しかし、皮膚は再生しない。
 "かさぶた"は出来るのだが、耐えがたいかゆみに襲われ、その"かさぶた"を指で強くこすっただけで、膿と凝固した血液からなる"かさぶた"は容易にはがれ、その下から"フレッシュ"な皮膚が出現するのである。
 このような治らない傷が体中にできる。
 ひどいかゆみを何日も我慢して、"かさぶた"を壊さないように努力するのだが、どれだけ我慢しても、皮膚は再生しない。

 私はこのひどい症状に、何度も苦しめられた。
 最初にこの症状が出たのは就職活動中である。
 「このような体でどこの企業が採用してくれるだろう」その当時の私は不安にさいなまれた。
 社会人となってからも、私はこの症状に苦しんだ。
 傷にカット綿を当て、包帯で巻く。そうしないとスーツを着る事ができない。
 そこまでしても、一日の仕事を終えて帰宅すると、膿がカット綿にも包帯にも染みわたり、スーツにもしみを作ってしまう。
 幸いなことに客先で打ち合わせするとき以外は、スーツを着る必要が無い技術職だったため、できる限りスーツは着なかったのだが、普通のズボンでも膿が染みてくると嫌になる。
 "かさぶた"が破れ、膿が広がる感覚は気分を滅入らせる。
 幸いなことに上記の先生にかかってから皮膚の悩みは解消したが、未だに気管支喘息は尾を引いている。
 良かったことといえば包帯の巻き方が上手くなったことぐらいである。
 
 こんな経験をした人なら、子供には同じ思いをさせたくない、と思うだろう。
 しかし、私の子供もアトピーなのである。
 そして私と同じアトピーの先生にかかっている。
 子供なのでよく風邪を引く。風邪を引くと喘息を併発しがちなので、近所の医者に連れて行く。
 しかし、医者から処方される風邪薬には100%免疫抑制剤が入っているのである。
 
 説明責任の思想の浸透からか、薬事法が改正されたからなのかは知らないが、薬局で薬を貰うと、薬の使用法、名称、特徴、注意事項などを記した簡単な説明書を貰うようになった。
 その説明書を見ると、風邪薬には"抗アレルギー剤"などの表記が見られる。
 しかし私は念のため、"抗アレルギー剤"と記されていない薬についても、インターネットで調べることにしている(ここ)

 近所の医者に事情を説明したのだが、全く聞いてくれなかった。
 小児科は薬を沢山処方しないと採算が合わないらしい、と根拠のない噂を聞いた。
 困っていたところ、偶然知り合ったお医者さんが良心的で、患者の話を聞いてくれる先生だったので、事情を説明したのだが、やはり「早く風邪を治したほうがいい」と言うことで、"抗アレルギー剤"入りの風邪薬を処方されてしまう。
 お医者さんの判断は医学的には正しいのだろうが、免疫抑制剤の入った薬を子供に服用させることには、ものすごく抵抗がある。
 
 風邪は免疫抑制剤を使わないと治らないの?
 風邪はアレルギーの症状なの?
 風邪を治すには逆に免疫を高める必要があるんじゃないの?
 医学には素人である私の素直な疑問である。

 素人の勝手な詮索をすると、恐らく理由はこうだろう。
・免疫抑制剤を配合しておくと、アレルギー性の鼻炎などがあっという間に治る。
・お医者さんとしては「あそこの医者にかかってもなかなか治らない」という評判を立てられることは避けたいので、免疫抑制剤の危険性を認識しつつも、投与してしまう。
・患者も早く治ったほうが良い。

 本当にこのままでいいのだろうか?ひどい目に会った私の素直な疑問である。 

2005年9月14日

カタカナ外来語の氾濫

タイトルのリンクは"英辞郎"、パソコンで動く英和・和英辞典のページ。

 言葉、つまり文章の難しさとは聞き手、読み手にこちらの意図を過不足無く、正確に伝えるところにあるだろう。
 つまり、職業的、教育的、文化的背景が異なる他人に、自分の意思や主張が正確に、誤解されないように伝わるように、意識する必要があるということだ。
 このときに、使用する"言葉""単語"には"読み手と共通の認識がある"という暗黙の前提が存在するだろう。
 辞書は学術的に"言葉"の意味をまとめたものという見方の他に、ある言語体系における"言葉"に対する最大多数の共通認識をまとめたもの、と言う見方もできるだろう。
 "言葉"は時代と共に変化する。それはその言語を使用する集団の、その"言葉"に対する共通認識が変化していくことの現れであろう。

 冒頭に相手に意を伝えるための文章の難しさを記したが、最近、巷間には読みにくい文章が溢れかえっている。
 他人をけなすのは私が最も嫌悪することだが、最近、目にする文章の読みにくさ、理解のしにくさには少し辟易気味だ。文化・教育レベルの低下か?!と危惧したくなるほどだ。

 文章が読みにくくなった原因の一つとして、"カタカナ外来語"の氾濫が挙げられるだろう。
 例を挙げると…、
・航空インシデント(incident)
・コンプライアンス(compliance)
・ビジネス・エシックス(business ethics)
・シナジー(synergy)効果
・ディスクロージャー(disclosure) 等々。
 日本語の便利なところは外来語をカタカナ表記して使える点にある。
 しかし、上記の言葉、わざわざ外来語をカタカナ表記して使う必要があるだろうか?
 例にあげた言葉はいずれも官公庁、企業が公にした文章からの引用である。
 上に取り上げた全ての"カタカナ外来語"には、すでに立派な日本語が存在している。
 どのような意図で、わざわざ"カタカナ外来語"を使用したのであろう?
 勝手に推測すると…、
1)日本語の既存単語の意味とは若干異なる意味を表現したい。
2)カッコ良いから。頭良さそうに見えるから。
3)普段使っているので、読み手にも通じるだろうから。
4)本当は読み手に理解して欲しくないから。
 といったところか?
 恐らく3)が正解だろう。私も時々、このミスを犯す。
 1)もあるかもしれないが、読み手に判るように文章中に明示するべきだろう。
 
 現在、"カタカナ外来語"がどんどん増殖しており、まさに"氾濫"という表現がぴったりだろう。
 しかし、増殖し続ける"カタカナ外来語"、全ての読み手が理解できるだろうか?
 業界や学問などの限られた分野では"カタカナ外来語"を使用したほうが効率的かもしれない。
 しかし、誰が読むかわからない公開文章に使用するのは如何なものであろうか?

 "カタカナ外来語"氾濫の原因は恐らく以下の2点だろう。
a)IT産業の急速な発展と広がり
b)経済・産業のグローバル化
 a)に挙げたIT産業はまさしく"カタカナ外来語"やアクロニム(acronym:頭文字を並べた略語)が氾濫している業界といえる。
 門外漢にとってはIT業界の文章はまさに”異国の言葉”だろう。
 しかし、IT業界は進歩があまりにも急速であり、次々に海外から新しいものが入ってくるので、一つ一つ日本語にしている余裕はないのであろう。

 IT業界のみならず、日本中に"カタカナ外来語"を氾濫させている要因は恐らく、b)だろう。
 私はなにも、"グローバル化が悪い"というつもりはない。
 "グローバル化"は世界の流れであり、追随していかねばならないのだろうが、弊害も多く、何もかも"グローバル化"する必要はないと思う。

 現在の日本語は漢字とかなを適宜使用した、読みやすい言語だと思う。
 表意文字である漢字を利用した文章は見ただけで意味が伝わり、便利だと思う。
 一部の人にしか通じない"シナジー効果"よりも"相乗効果"の方がわかりやすいだろう。
 以下によく使われる格言を記しておこう。
『有能な人は難しいことを簡単に判りやすく説明するが、そうでない人は簡単なことを難しく表現する』
 私も"有能な人"の文章が書けるように意識することにしよう。