www.flickr.com

2006年11月24日

宇宙空間でゴルフ? ティー・ショットは ISS から

BBCNEWSWebsite の該当記事
 ロシア人の宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション (ISS) から、宇宙空間に向けてティー・ショットを放ったそうです。
 宇宙でゴルフ、初めての試みでしょうか?
 でも何故また、そんな事をしたのでしょう。
 前半のみ全訳でご紹介しましょう。

ISS after undocking Photo by NASA

ロシア人宇宙飛行士が、ゴルフ史に新たな一ページを飾った。彼は国際宇宙ステーション (ISS) の不安定な足場から、宇宙空間に向けてティー・ショットを放ったのだ。
A Russian cosmonaut has made golfing history by firing a tee shot from a precarious perch outside the International Space Station (ISS).

フライト・エンジニア Mikhail Tyurin は、ISS のドッキングポート近くの梯子に登り、金メッキを施した6番アイアンを使って、軽量級のボールを打った。
Flight engineer Mikhail Tyurin stood on a ladder by the docking port and hit a light-weight ball using a gold-plated six-iron club.


 金メッキを施したアイアン!
 なんか派手そう…。
 金メッキを施したのには、宇宙線対策か何かの理由があるのでしょうか? 

 Tyurin 氏、実はこれまでに二回しか、ゴルフをしたことが無いそうです。

このスタントは、カナダのあるゴルフクラブ・メーカーがロシアの非軍事宇宙局に資金を提供して実現したものであるが、その金額は公表されていない。
A Canadian golf club maker is paying the Russian space agency an undisclosed sum for the stunt.


「宇宙でゴルフ」、ゴルフクラブ・メーカーの宣伝が目的のようですね。

ISS から放たれたこのボールが、宇宙空間で一体どの程度の距離を飛ぶのか、専門家の意見は分かれている。
Experts disagree on how far the ball will travel in space.

この企画のスポンサー、Element 21 Golf は、このボールは今後三年間に渡って宇宙空間を飛びつづけるだろう、と述べている。一方、アメリカ航空宇宙局 NASA は、十中八九、このボールは三日以内に地球の大気圏に落ち、燃え尽きるだろうと予測している。
The sponsor, Element 21 Golf, says it will fly for three years, while Nasa says it will more probably fall into the Earth's atmosphere and burn up within three days.


 もしこのボールが飛びつづけたとしたら、これもスペース・デブリ(別窓)になるのかな?

今回のティーショットは、飛距離の点では記録破りのものになるだろうが、実は宇宙空間での最初のゴルフではない。
Although a likely record breaker in terms of distance, it is not the first golf stroke in space.

アメリカの宇宙飛行士 Alan Sheppard が、アポロ14号の司令官として月に降り立った時、月面でゴルフを楽しんでいたのだ。
US astronaut Alan Sheppard took a shot while on the surface of the moon as commander of Apollo 14 in 1971.


Apollo 14 crew Photo by NASA

 上の写真の真中が、Alan Sheppard だそうです。
 Alan Sheppard はアメリカ初の有人宇宙飛行を行った宇宙飛行士ですね。
 Wikipedia (別窓)によると、彼は6番アイアンと二個のゴルフボールをアポロ宇宙船に密かに持ち込み、数打楽しんだそうです。

 Sheppard 氏も、今回ティー・ショットを放った Tyurin 氏も、ゴルフクラブは片手で振っていたそうです。
 宇宙服が「ごわごわ」だからとの事。

 今回の「宇宙でのティー・ショット」の様子は映像に納められ、テレビコマーシャルに使われるそうです。

今回のスタントは、資金集めのためにロシア宇宙局が許可してきた幾つもの企画の内の一つである。
The stunt is one of several that the Russian space agency has permitted as a way of raising money.

ピザハットは、ロケットに同社のロゴを描く権利を獲得し、高額の料金を支払った旅行者が宇宙ステーションを訪れてきた。
Pizza Hut has been allowed to put its logo on a rocket and paying tourists have been brought to the station.


 ピザハットのロゴを纏ったロケット…。
 何処かの街を走る市バスのようですね。
 資金が欲しい公的機関と宣伝したい企業の思惑が合致した公共交通機関の乗り物を飾る宣伝、世界的な潮流のようですね。

 ところで、このゴルフボールが回りまわって ISS に衝突しないのか?とご心配の方もおいででしょうが、再衝突の問題は全くないそうです。

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

2006年10月3日

英語の新しい侮辱的表現?

BBCNEWSWebsite の該当記事

 今回ご紹介する記事は、新しい英語の表現を取上げたものです。
 現地の生事情を知らない私が訳すのは、ちょっと "challenging job" なのですが、まぁやってみましょうか。
 全訳でご紹介しています。

新しく出版された本によると、"tanorexic" とか "celebutard" などといった英語の新しい侮辱的表現を作り出すことに、熱意を傾けている人々がいるそうだ。
A new book suggests people are keen to coin new insults in the English language, such as "tanorexic" and "celebutard".


 侮辱的な表現を扱った記事なので、あんまり取上げたくは無かったのですが、まぁ、言葉の生き物的な側面を捉えるのには、良いかな?と思った次第です。

今回出版された "I Smirt, You Stooze, They Krump" は、新しいキーワードや言い回しを、流行の用法と共に紹介している。
The new book, "I Smirt, You Stooze, They Krump" contains new key words and phrases to enter into popular usage.


 ここの訳、ちょっと意味が違うかな?
 大意は合っていると思うのですが…。
 "I Smirt, You Stooze, They Krump" は、こんな本(別窓)みたいです。


tan (日焼け)と anorexic (拒食症患者)の組み合わせで作られた "tanorexic" は、日焼けマシンの虜になってしまった人を指す言葉である。
A combination of tan and anorexic - "tanorexic" - describes someone obsessed with tanning machines.


 特に女性や十代の女性を指して使う言葉のようですね。
 なぜ、判るのかって?
 この先に種明かしがあります。

これらの言葉は、Collins Word Web へのエントリーから、選ばれたもので、Collins Word Web は、新しい言葉を取上げようと情報源に目を光らせている。
The words have been taken from entries in the Collins Word Web, which monitors sources to pick up any new additions.


 ここの訳、日本語としてもう一つだなぁ。
 Collins のウェブページこちら(別窓)。
 Word Web がこのページのどこに相当するのか?良く判りませんでした。

Word Web は、英語の語彙に加えられた単語や慣用句を記載しており、その収録語数は25億語を越え、ひと月に3千万語のペースで増えている。
The Word Web lists genuine words and phrases that have entered the English language, and contains more than 2.5bn words, expanding at a rate of 30m words per month.


 すごい収録数ですね。
 しかも増殖しつづけているそうです。

"Celebutard" は、celebrity (有名人), debutante (デビューした女性)、そして retard (タワケ)から作られた言葉で、愚かしい振舞いで名高い有名人を指す言葉だそうだ。
"Celebutard" - a blend of celebrity, debutante and retard - would be used to describe a celebrity noted for displays of stupidity.


 "Celebutard" は、特に最近の有名人に対して使うそうです。

 今回取上げた「新語」ですが、何れも私が使っている辞書には載っていません。
 しかし、ウェブというのは便利なものです。
 こんなものを見つけました。
Urban Dictionary(別窓)
 この記事で取上げているスラングは、"Stooze" 以外、全て載っていました。
 "Stooze" も載っているのですが、この記事の意味とは違う意味が掲載されています。

man と boobs (おっぱい)から出来た言葉 "moobs" は、おっぱいを持つ男性を表現する新しい方法であり、肥満で脂肪がたくさん付いた胸にも使える言葉である。
Contracting man and boobs into "moobs" is the new way to describe a man with breasts, or at least untoned pecs.


 上掲の Urban Dictionary によると、"moobs" は、外科手術的に女性になってしまった男性にも、胸の脂肪を寄せたら立派なおっぱいを作ることができる男性にも、使える言葉のようです。

"Smirt" は、事務所の建物やパブの外にタバコを吸いに出掛け、ついでに「いちゃついて」帰ってくる人々を指すようだ。
"Smirt" apparently describes people who flirt while they smoke outside their office buildings or pubs.


 オフィスやパブの禁煙を逆手に取った行動でしょうか?

"krump" は「踊る」という動詞だが、スピードが速く攻撃的なスタイルで、時に顔用ペイントで装飾を施して、暴力的な要素を排しつつも格闘の真似をして踊る事である。
To "krump" is to dance, sometimes wearing face paint, in a fast and aggressive style, mimicking a fight but remaining non-violent.


 カンフーダンスのようなものでしょうか?

"Stooze" は動詞であり、クレジットカード会社が提供する初期無利子期間を利用してお金を借り、別の何かに投資して利益を得る、という行為を指す言葉である。
"Stooze" is a verb describing the practice of taking advantage of introductory interest free periods offered by credit card companies, to borrow money that is then invested elsewhere for profit.


 資本金を借り入れて、すぐに利益の上がる何物かに投資して利益を得た上で、無利子期間に資本金を返済する、という行動でしょうね。
 チャレンジングな行動ですね。

 しかしまぁ、たしかに、侮辱的表現ばかりですね。
 知っておいた方が良いかも知れませんが、使うのは止めといた方がいいでしょうね。

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

2006年9月28日

英国:3歳の坊や、ネットオークションで車を買う!?

BBCNEWSWebsite の該当記事
この画像は BBCNEWSWebsite の該当記事より転載したものです

 子供の才能というのには、驚かされますね。
 まだ三歳の坊やが、インターネット・オークションでお気に入りの車を落札したそうです。
 それもミニカーではなく、本物の車だそうです。
 全訳でご紹介しましょう。

母親のコンピュータを使って、三歳の坊やがインターネットのオークションサイトで、9千ポンドの車を購入した。
A three-year-old boy has used his mother's computer to buy a £9,000 car on an internet auction site.


 9千英ポンドは、執筆時点の為替レートでは、約199万4千円ですね。

Jack Neal 君の両親は、バービーピンク色の日産・フィガロに関する連絡を、オークションサイト eBay から受け取るまで、彼らの息子が車を落札したことに、全く気付かなかった。
Jack Neal's parents only discovered their son's successful bid when they received a message from eBay about the Barbie pink Nissan Figaro.


夫:「おい、こんな車買ったのか?このすごいピンクの車」(年を考えろよな)
妻:「えっ、あなたじゃないの。私、知らないわよ。それにしてもスゴイ色ねぇ」(若い娘に受けようと思ったんでしょ、どうせ)
夫:「え~っ!じゃぁ誰が買ったんだ、これ」
夫・妻:「まさか…」(リビングでミニカーを走らせている息子を同時に見る)

 なんて会話は、実は無かったようで、ひたすら両親はパニックに陥っていたそうです。
 翌朝、ベッドから起きてきた息子が「車、買ったよ」と、事もなげに仰ったとの事satomi さんの投稿でカンニングしました(笑))。

Rachael Neal(36)によると、彼女の息子はコンピューターをとても上手に使えるそうだ。
Rachael Neal, 36, said her son was quite good at using the computer.

リンカンシャー州スリーフォードに住む Neal さんは、eBay にログインしたままコンピュータから離れて用事を済ませていたそうだ。そこへ彼女の息子がやってきて、「今すぐ買う」ボタンを押したのだという。
Mrs Neal, of Sleaford, Lincolnshire, said she had left her eBay password in her computer and her son had used the "buy it now" button.


 リンカンシャー州スリーフォードはここ(別窓、GoogleMaps)ですね。

「ジャックのパソコンの才能にはすばらしいものがあるわ。彼は(入札手続を完了させる)ボタンをちゃんと選んで、間違いなく押したのよ」
She said: "Jack's a whizz on the PC and just pressed all the right buttons.


 誤って、"buy it now" ボタンを押したとしても、確認を求められる画面をクリヤーしないと購入手続は完了しない筈です(オークションに入札したことはありませんが、ネット上のショッピングでは必ず確認画面が出てきますよね)。
 ジャック君、確認画面で「本当に購入しますか?よろしいですか?」と訊かれた時にも、間違わずに「購入」ボタンを押したのでしょう。

 しかし、代金決済方法は、どうしたのだろう?
 まさか、クレジットカード!?(笑)

「ホントにもう、ゾットしたわ」
"I was just horrified.


 親としては、子供の才能には喜びたいものの、その才能がもたらした結果には、背筋に走る寒気を抑えられなかったのでしょう。
 おそらく、ジャック君は、両親が eBay で買い物をする様子を熱心に観察していて、操作法を習得していたのでしょうね。

「あれ以来、パレンタル・ロックを掛けたままにしているわ。そして、必ず eBay をログアウトすることにしたわ!」
"We now have the parental locks on - and we make sure we sign out of eBay!"


 "parental locks"、「視聴年齢制限」という訳が辞書に載っていましたが、この場合はもっと別の日本語がありそうですね。


夫の John(37) が車の出品者に電話を掛け、手違いの事情を説明したそうだ。
She said her husband John, 37, had called the seller of the car and explained the mistake.

「運が良い事に、彼は笑って状況を理解してくれ、車は再出品すると言ってくれました」と、Neal さんは付け加えた。
"Luckily he saw the funny side and said he would re-advertise," Mrs Neal added.


 理解ある出品者で良かったですね。

このソフトトップの中古車を販売した Paul Jones は、ウースターシャーのキダーミンスターの近郊、Stourport-on-Severn に店を構える自動車販売店 Worcester Road Motors の共同経営者だ。彼はこの入札に気を良くしていたそうだ。
The seller of the soft-top second-hand car, Paul Jones, co-director of Worcester Road Motors in Stourport-on-Severn, near Kidderminster, Worcestershire, said he had been "amused" by the bid.


 Stourport-on-Severn はココ(GoogleMaps、別窓)ですね。

「ジャック君の入札は、eBay でうちの車が初めて売れた取引だったのですよ」と、Jones 氏は語った。
It is the first time the car dealership has sold a car on the site, Mr Jones said.


 取引は流れてしまいましたが、最初のお客さんが三歳児で、それがニュースで流れた事は、Jones 氏にとっては素晴らしい宣伝になったのでしょう。
 もし「ルールなんだから、買ってもらわないと困る」と、ジャック君の親のキャンセルを突っぱねていたとしたら…、とんでもない悪評が広まるところでしたね。
 良かったですね~。

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

2006年9月25日

ガンビア:なかなか賢い?ビー玉 (marble) 投票システム

BBCNEWSWebsite の該当記事

 西アフリカの国、ガンビアで大統領選挙が行われたそうですね。
 速報によると、現職のヤヤ・ジャメ大統領が優勢とのことですが、このガンビアと言う国、なかなか面白い投票システムを採用しているようです。
 その投票システムとは、「ビー玉」を使ったものだそうです。
 全訳でご紹介しましょう。

大統領選挙の投票に際し、ガンビア国民は独特のビー玉システムを使って、彼らの票を投じている。
Gambians are voting for their president with a unique marble system.

投票ブースに入った有権者は、投票箱に投票用紙を入れる代わりに、候補者を示す三つ並んだドラムのうちの一つに、透明なガラスのビー玉を、ひょいっと入れる。
Voters enter a booth and pop a clear glass marble into one of three drums representing the candidates, instead of a putting a ballot paper into a box.


 投票者にとって判りやすい、簡単なシステムのようですね。

ドラムの中に落ちたビー玉は、内部に備え付けられたベルを鳴らす。おかげで、有権者が二個以上のビー玉を入れると、立会人はすぐに不正に気付く事ができる。
As the marble falls into the drum, it hits a bell so officials can tell if anyone votes more than once.

 なる程ね~。
 不正分のビー玉は、その場で取り出すのかな?
 それともカウントしておいて、集計結果から差し引くのかな?

「これは識字率が低いというガンビアの事情に対応するため、1965年に導入された他に類を見ない方法です」ガンビアの選挙管理委員長、Kawsu Ceesay は BBC 放送に語った。
"It's a unique system introduced in 1965 because of Gambia's high illiteracy," Gambia's chief electoral officer Kawsu Ceesay told the BBC.


 確かにユニークな方法ですね。
 同じアフリカの国ですが、ケニアでは昨年行われた憲法改正を巡る国民投票で、賛成者はバナナの記号を、反対者はオレンジの記号を選ぶという方法を使ったそうです。
 ケニアは公用語の英語と国語のスワヒリ語の他に、40以上の民族言語が使われているそうで、誰にでもわかるようにという配慮のもと、実施した方法だったのでしょう。

このベルの音が自転車のベルによく似ているため、混乱を避ける意味から、投票所周囲への自転車の乗り入れは禁止されている。
The bell resembles a bicycle bell so bicycles are banned from around polling stations to avoid any confusion.


 あははっ。
 面白い余波ですね。

 ところで、ガンビアってどこにあるのでしょう?
 お馴染みのGoogleMapsではこちら(別窓)。
 アフリカ大陸の大西洋岸の国ですね。
 ガンビア川に沿った国土は、大西洋に面した西側以外を、ぐるりとセネガルに取り囲まれています。

「三人の大統領候補を示す三つのドラムは、投票ブースの中でお互いに連結されていますので、どの候補者のドラムが重いか、持ち上げて調べる事はできません」
"Three drums representing the three presidential candidates will be in the compartment attached to one another so they can't be lifted to see which is heavier," he says.


 ドラムを持ち上げて、票の集まり具合を調べるような人がいるのでしょうか?

「各々のドラムは、候補者が所属する党のシンボルカラーで塗ってあります。そして、候補者の写真と党のマークを貼り付けてあります」
"The drums are painted in the colour of the candidate's party and have their photograph and party symbol."


 色と写真とシンボルマークで、文字が読めない有権者にも、どのドラムがどの候補者の物なのかを、判るようにしてあるのですね。
 良いシステムですね。
 これを考えると、候補者の所属政党と名前を示した表が貼り付けてあるだけの、日本の投票ブースは、判りにくいですね。
 前もって、票を投じる予定の候補者の名前を覚えないといけないって言うのは、なんか不親切だなぁ。
 名前は覚えなくても、顔の印象は覚えるんですよね、不思議な事に。
 写真付きの表にするだけでも、随分判りやすさが違うと思うのですが…。
  
現職大統領、ヤヤ・ジャメのドラムは緑色で、彼の対立候補である Ousainou Darboe と Halifa Sallah のドラムは、それぞれ黄色と灰色である。
Incumbent President Yahya Jammeh's drum is green and his rivals Ousainou Darboe and Halifa Sallah are yellow and grey respectively.


 イスラム教徒が国民の約八割を占める同国では、緑色を使用することは有利に働きそうですね。
 現職の強み、という奴でしょうか?

党の代理人が確認する前に、ドラムの底には砂やおがくずが敷かれ、不正が行われないように番号を打った封印で密閉される。
Sand or sawdust is also put into the bottom of the drum before it is inspected by party agents and shut with numbered seals so that a second sound is not heard.

投票後、有権者は消えないインクに指を軽く浸す。
Afterwards voters have their finger dipped in indelible ink.


 遊園地の出口で押す再入場スタンプのようなものでしょうか。
 同じ人物が二度投票する事を防ぐ処置でしょう。

有権者はビー玉をドラム最上部のパイプから投入しなければならない。ドラムの上に置き去りにされたビー玉は無効票と判断される。
Marbles have to be posted through a pipe at the top of the drum and those left on top are regarded as spoilt ballots.


 なかなか厳しい処置ですね。
 まぁ、判りやすくて良いと思いますが。

「このシステムは、集計プロセスの透明性確保にも、とても役立っています」と、Ceesay 氏は言う。
"The system also makes the counting process much more transparent," Mr Ceesay says.

ドラムから回収されたビー玉は、200個、あるいは500個の窪みが付いた皿に並べられる。この皿は、ボードゲームのソリティアで使用するボードによく似ており、係官の投票数照合作業を容易にしている。
The marbles are placed into trays with either 200 or 500 holes - similar to a solitaire board - which makes it easy for officials to verify numbers.


 ある決まった数の窪みを穿った皿を使えば、集計と照合作業が一目瞭然、という訳ですね。
 なかなか、スマートな方法かも。
 でも、ボードの方をこっそり細工しておいたら、不正は可能かも。
 誰もが正しいと信じ込んでいる物に対して、こっそり施した細工は、恐らく有効に働くでしょうから。
 しかし、ビー玉が割れちゃった場合は、どうするのだろう?(笑)

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

2006年7月19日

白馬に跨る若い女性、「裸」で街を行進!? & iPod 放送局、合法に?

BBCNEWSWebsiteの該当記事

 BBC元記事のタイトルは"Modern Godiva rides through city"。
 どこにも「裸」とは書いていませんね。
 "Godiva"は高級チョコレートで有名なベルギーのブランドですが、辞書によると、その由来は"Lady Godiva"だそうです。
 "Lady Godiva"、一体何をした女性なのかな?
 全訳でご紹介しましょう。

月曜日の朝、オックスフォードに住む早起きの人々は、とんでもない光景を目撃することになった。若い女性が、「裸」で白馬に跨り、オックスフォードの中心街を行進していたのだ。
Early risers were met by an unexpected sight as a young woman rode "naked" on a white horse through Oxford city centre on Monday morning.


「早起きは三文の得」でしょうか?
 明日は早起きだ!(笑)
 BBC元記事には、その時の写真が掲載されています。
 英国国営放送BBCの写真なので、変な期待はしない方がいいですね。=)
23才の Phoebe Thomas は、Lady Godiva の伝説を現代風にアレンジしたコメディ映画に出演している。
Phoebe Thomas, 23, was taking part in a comedy film production - a modern re-telling of the Lady Godiva legend.

11世紀の伯爵夫人、Lady Godiva は、コベントリーの領主であった夫が、領民に対し過酷な重税を課したことに抗議し、白昼堂々、素っ裸でコベントリーの街中を闊歩した、と伝えられている。
The wife of an 11th Century earl is said to have ridden naked through Coventry in protest against her husband's harsh taxation of his people.


 辞書によると、この時、仕立て屋のトムだけがこっそり覗き見をして、彼の目はつぶれたそうです。
 これが"peeping Tom"の由来、とのこと。

彼女の尊厳は、伝説によると、彼女の長い髪だけで、守られていたそうだ。
Her modesty was, according to the legend, preserved only by her hair.


 "modesty"、「慎ましさ」とか「上品さ」という意味だそうですが、「尊厳」にしてしまいました。

肌色の下着とタイツを纏ったThomas さんは、100人のエキストラの目前で、オックスフォードの歴史的遺産であるモードリン橋を渡った。
Ms Thomas wore flesh-coloured underwear and tights as she rode over Oxford's historic Magdalen Bridge in front of 100 extras.


 ちゃんと、下着を着け、タイツを穿いていたのですね。
 映画の撮影とはいえ、街中を素っ裸で闊歩するのは、ちょっとまずかったのでしょう。

このロマンチックコメディーのクライマックスシーンは、オックスフォード市中で3カット撮影された。Thomas さんは、尊敬に値する活動の資金を集めるために、やけくその手段に打って出た教師を演じている。
It took three takes to complete the climactic scene to a romantic comedy set in the city, in which Ms Thomas plays a teacher driven to desperate measures to raise money for a worthy cause.


 "worthy cause"、なんらかの慈善活動でしょうか?

この映画の脚本は、20歳の Vicky Jewson の手になるものだ。彼女はこの映画製作のために、個人投資家から140万ポンドの資金を獲得している。
The script has been written by 20-year-old Vicky Jewson, who has secured £1.4m of backing for the film from independent investors.


 "independent investors"、「独立した投資家」⇒「組織に属しない投資家」⇒「個人投資家」という発想ですが、合ってるかな?

Jewson さんは次のように語っている。「Lady Godiva の伝説は、アレンジするに相応しい、素晴らしい伝説よ。今まで語られなかった物語ね。未発見のロビン・フッドみたいなもの。困難を乗り越え、大成功を収めた女性の物語ね」
Ms Jewson said: "Lady Godiva was a great tale to adapt. It's a tale that's never been told before, a kind of undiscovered Robin Hood, the story of one woman's triumph over adversity."


 "triumph"、「大勝利」とか、「大成功」という意味の、私が大好きな言葉ですね。=)
 英国には「トライアンフ」というバイクメーカーがあります。
 女性下着の「トリンプ」も"Triumph"です。
 全くの偶然なのですが、今回の投稿内容と奇妙な相関がありますね(笑)。

おまけ:
◆MP3 gadget set for legalisation
BBCNEWSWebsiteの該当記事
 iPodを始めとするMP3プレイヤーのガジェット(gadget)、たくさん出回っているようですね。
 iPodに録音した音楽を、FM放送できるガジェットが、英国で合法化されるようです。

Gadgets which transmit MP3 players' output so they can be heard on FM radios may become legal in the UK.

Communications regulator Ofcom is holding a public consultation over the issue until September.

Using iTrips and other "low-power FM transmitters" is banned in Europe as their low-power transmissions can, in theory, interfere with legal stations.

The devices and other similar MP3 player accessories are popular abroad and widely available online.

The Wireless Telegraphy Act of 1949 forbids the use of radio equipment without a licence or an exemption.

But the gadgets are now expected to become legal to use - without a licence - by 2007.

 まぁ、玩具みたいなガジェットなので、出力は大した事ないでしょう。
 あくまで個人ユースの筈なのですが、無許可のラジオ放送を禁ずる1949年の無線電信法により、英国ではこれまで、この手のガジェットは非合法だったそうです。
 2007年までには合法化されそうなのですが、一体、何に使うのかな?
 少なくとも、 iPod に録音した音楽を、カーラジオで簡単に楽しめるそうです。

 iPodのガジェットで大笑いしたい人はこちらへ。
買う人がいるとは思えないiPodアクセたち:Silly iPod Accessories

 前回に引き続き、satomi さんの"longtailworld"からの引用ですが、かなり面白いです。
 日経ビジネスオンラインの連載も楽しみですね。

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

2006年7月10日

ロシア:Putin大統領、少年のお腹にいきなりキス!

BBCNEWSWebsite の該当記事(別窓)

 ちょっと古いニュースで恐縮です。
 ロシアから、耳を疑うような話題をご紹介しましょう。
 プーチン大統領、クレムリンを訪れた少年のお腹にいきなりキスをしたそうです。
 ロシアでは、子供のお腹にキスをして祝福する習慣があるのでしょうか?
 それとも、プーチン大統領の性癖なのでしょうか?
 全訳でご紹介しましょう。

ロシア大統領、ウラジミール・プーチンは、物議を醸している少年のお腹にキスをした件で、「あれは愛情を示す、ごく自然なジェスチャーだ」と述べている。
Russian President Vladimir Putin has said his controversial kissing of a boy on the stomach was just a spontaneous gesture of affection.

先週、クレムリンで五歳の Nikita 君に出会ったプーチン氏は、Nikita 君のTシャツを捲り上げ、いきなり彼(のお腹)にキスをした。
Mr Putin came across Nikita, five, in the Kremlin last week, lifted up his T-shirt and suddenly kissed him.


 BBC 該当記事には、その現場の写真が掲載されています。
BBCNEWSWebsite の該当記事(別窓)
 齧り付いているようにも見えます(笑)。

「彼はとてもしっかりしていて、真面目に見えたよ…、私は子猫を抱くように彼を抱きしめようとしたんだ。そしたら、思わずキスをしてしまったんだ。彼はとても良い子だと思うよ」と、プーチン氏は語った。
"He seemed very independent and serious... I wanted to cuddle him like a kitten and it came out in this gesture. He seemed so nice," he said.


 "independent"、「勝気な」という意味もあるそうですが、ここでは「自主性のある」≒「しっかりしている」としました。

ロシアのテレビで放映されたキスシーンは、大反響を巻き起こした。
The kiss - shown on Russian television - triggered huge public interest.

「裏は何もないよ」プーチン氏は、BBC がウェブ放送(webcast)した木曜日の生番組で、6月28日の「出会い」は、完全に偶発的なものだった、と説明した。
"There is nothing behind it", Mr Putin told the BBC in a live webcast on Thursday, explaining that the encounter on 28 June was quite spontaneous.


 ふーん。
 確かに、小さな子供は思わず口付けしたくなる程、「可愛い」と感じさせることがありますが、普通はキスを実行には移しませんよね。
 しかも、お腹…。
 プーチン大統領、お腹が好きなのでしょうか?

 プーチン大統領が BBC のインタービューに答えた、生ウェブ放送の全編および抜粋版を、BBC 元記事から見ることができます。
 以下にリンクを示す抜粋版の後半に、プーチン大統領がキスをする瞬間が出てきます。
BBC 放送:Putin urges negotiated solutions(別窓)
 キスは一瞬ですね。
 その前に、「力強く抱き寄せて」いますが…。
 他国の元首をからかうのは、あんまり良くありませんね。
 この辺にしておきましょうか?=)

Nikita 君は、団体ツアーの観光客としてクレムリンを訪れた。
Nikita was among a group of tourists visiting the Kremlin.

このキスは、ロシア国内、および海外のメディアで、大統領は一体全体、何を考えてこんな事をしでかしたのだという、強力な憶測を生んだ。
The kiss triggered intense speculation in the Russian and foreign media, with questions being raised about the president's motivation.

ウェブキャストの放送中、BBC とロシアの Yandex のウェブサイトには、プーチン大統領の理解できない行動の動機を、説明するように求める人が、1万1千人以上アクセスした。
More than 11,000 people asked Mr Putin to explain what prompted his act during the webcast organised by the BBC and Russia's Yandex website.


「キス」事件は、イランや北朝鮮問題と並ぶ、重大事であったようです。
 確かに、大統領としては尋常でない行動ですね。 

Nikita 君を追跡取材したロシアの Izvestia 紙は、プーチン大統領にキスされた後、Nikita 君は体を洗うことを拒否している、と伝えた。
Russia's Izvestia newspaper, which later found Nikita, reported that he had refused to wash after the kiss.

この日刊紙が伝えるところによると、少年はこう言ったそうだ。「僕も大統領が好きだし、大統領も僕をとっても好きなんだ。僕も大統領になるんだもん」
"I just liked him [Mr Putin] and he liked me very much. I want to be president myself," the boy was quoted by the daily as saying.

 可愛いですね、Nikita 君。
 志はいつまでも大切に、頑張ってね。
 大統領になったら、北方領土を返してね(笑)。

Caution:日本の政治家の皆様は、真似しないように。

おまけ:
◇Berlusconi to be tried for fraud
BBCNEWSWebsite の該当記事
 こちらはトホホな元国家元首の話題。
 何かと話題を提供してくれたイタリアの元首相、シルビオ・ベルルスコーニ氏ですが、詐欺の罪で裁判に掛けられているそうです。
 首相の座を退いた後も、ニュースを提供してくれるベルルスコーニ氏、次回は何をしてくれるのでしょうか?

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

2006年3月29日

ナイジェリア:政府、日食に警戒を強める

BBCNEWSWebsiteの該当記事

 本日(2006/03/29)、日本時間18:00頃からでしょうか、アフリカとヨーロッパ、中央アジアで日食(日蝕)が観察できるそうです。 ネット上で日食をライブ中継するサイトもあるようですね。
 一部の地域では皆既日食が観察できるようですが、日食が思わぬ混乱を起すと懸念されている国もあるようです。

 ナイジェリア政府が、日食に関して盛んに広報活動を行っているようです。
 一体、どうしたのかな?

 前半は全文を訳してみましょう。

ナイジェリア政府は、水曜日の日食を迷信的に解釈しないように呼びかける、宣伝活動を強化している。
Nigeria has stepped up a campaign to stop superstitious interpretations of Wednesday's eclipse of the sun.


 日食が自然現象であり、天体の運行を計算すれば予期できる事は、日本では「常識」ですね。
 日本人で日食や月食に対して宗教的な意味を見出す人は殆どいないでしょうが、「蝕」に対して宗教的な意味を見出す考え方も、世界にはまだまだ、存在するようです。

当局は、2001年に月食を契機として発生した、イスラム教徒の暴動が再現されることを恐れている。2001年には月食がきっかけとなり、キリスト教徒を襲う暴動が発生した。
The authorities fear a repeat of Muslim riots in 2001, when a lunar eclipse prompted attacks on Christian targets.

日食や月食は、罪深い行為に対する神の怒りとして解釈されている。それに対して政府は、自然現象に対して宗教的な意味を見出さないように、広報活動を繰り広げている。
The eclipse was seen as anger from god for sinful activities. But new adverts say no religious significance should be placed on the natural phenomenon.


「蝕」を神の怒りとして信じる人にとって、日食や月食は恐ろしい現象なのでしょう。
 そのような考え方を、私は否定するつもりはありませんが、他人に対する暴力の裏付けとするのには、眉をひそめざるを得ません。
「神の怒り」を自分の行為に対する反省の契機とすれば良いのでしょうが、それを利用して「異教徒に対する敵意と怒り」を扇動する「人間」が、どこの世界にもいるのでしょうか?

先月、預言者ムハンマドを風刺したマンガへの、抗議として発生した宗教的な暴動は、100人以上の生命を奪った。
Last month, religious riots over the cartoons satirising the Prophet Muhammad claimed more than 100 lives.

皆既日食の期間中、月が太陽の光を遮り、空は夜のように暗くなる。
During a total solar eclipse, the moon blocks the light from the sun and the sky appears as dark as night.


 後半は抜粋でご紹介しましょう。

BBCの記者、Jamilah Tangazaは、情報大臣Frank Nwekeが多数のテレビ広告に出演し、迷信的な解釈を取らないように注意を呼びかけている、と報告する。
The BBC's Jamilah Tangaza says Information Minister Frank Nweke is appearing on many of the television adverts warning against superstitious interpretations.

預言者ムハンマドを風刺したマンガを契機として発生した先月の暴動は、大統領に三選への道を広げる、憲法改正への動きに対する抗議と相まって、勢いを増した。
The cartoon riots last month overlapped with protests against attempts to change the constitution to allow the president to run for a third term.


 宗教的な不満が政治的な抗議活動と同調し、情勢を不安定化させることを、当局は恐れているようですね。

翌年の選挙を控えたナイジェリアの政局は熱を帯びつつあり、政府は一致団結して日食に対する広報活動に当たらざるを得ない。
This rising of Nigeria's political temperature - ahead of next year's elections - has prompted a concerted government campaign over the eclipse, our correspondent says.


 政府の強力なキャンペーンの背後には、政治的な思惑があるようですね。
 憲法を改正してまで三選を図る大統領にも、問題がありそうですが。

日食の科学的な説明をするために、科学者達もナイジェリア各地に派遣されている。
Scientists have also been despatched to different parts of the country to explain the scientific aspects of the eclipse.


 研究に勤しみたい科学者にとっては迷惑な話ではないでしょうか?

水曜日の現地時間、午前9時15分から9時45分にかけて、ナイジェリアの北西部と南西部、同国の36州のうち14州を、日食による闇が包むだろう。
Darkness will fall in north-west and south-west Nigeria, in 14 of the country's 36 states between 0915-0945 local time on Wednesday.


 動機はなんにせよ、政府の広報活動には功を奏して欲しいものですね。
 日食が暴動などに発展しないように。

 いつもの如く、私の訳は脚色しているので、ご注意ください。

2006年3月26日

フランス:シラク大統領、Englishで憤慨し会議を退席

BBCNEWSWebsiteの該当記事

 怒るのは体に良くありませんね。
 血圧が平常時の二倍(!)になるそうです。
 なぜかと言うと、「怒る」という状態は「戦闘体制」に入ることであり、「戦い」に備えて体中に血液がどんどん供給されるから、だそうです(お医者さんが教えてくれました)。
 いつも怒っていると、血管がその異常な負荷に耐え切れず傷ついてしまい、血管系の疾患の原因にもなるそうです。

 しかしまぁ、自分達が払ってきた努力を、味方だと思い込んでいた人間にフイにされたら、怒るのも仕方ないかもしれませんね。

 シラク大統領、大いに憤慨したようです。
 なぜでしょうか?

 明るいニュースでもハッピーなニュースでもないのですが、興味深い内容なので、取り上げてみました。
 前半と中盤を全訳でご紹介しましょう。

フランス大統領、ジャック・シラクは、EUサミットにおいてフランスのビジネスリーダーが英語で演説を始めた時、怒りを隠す事ができなかった。
French President Jacques Chirac showed his temper at the EU summit when a French business leader addressed delegates in English.


 英語の演説が原因のようですが、一国の大統領がなぜ国際会議の席上で怒りを露わにしたのでしょうか?

Ernest-Antoine Seilliereが「今日のヨーロッパでは、英語はビジネス言語として受け入れられている」と、彼が英語で演説する理由を説明した時、シラク大統領は怒って会議を飛び出した。
He stormed out of a session when Ernest-Antoine Seilliere said he chose English "because that is the accepted business language of Europe today".

シラク氏は金曜日、記者団に対し、サミットで演説するに際してフランス人が英語を選択したことに対し、「深いショック」を受けた、と語った。
Mr Chirac told reporters on Friday he was "deeply shocked" that a Frenchman chose to address the summit in English.


 フランス人が国際会議で英語を使ったことに、怒り心頭に達したわけですね。

ブリュッセルで行われているサミットでは、議論が白熱する課題として保護主義が取り上げられている。
Protectionism has emerged as a hot topic at the Brussels summit.


 "hot topic"、辞書では「最新の話題」だそうですが、ここでは各国の利害関係が衝突する「熱い課題」として訳しました。

シラク氏の抗議行動は、経営者の団体であるUNICEの会長を務めるフランス人、Seilliere氏が、英語で会議に臨む、と発言した事がきっかけだ。
Mr Chirac's protest came when Mr Seilliere, the French president of the employers' association UNICE, said he would address the meeting in English.

フランス当局者によると、Seilliere氏の演説は、「一体全体、君はなぜ英語で話しているのかね」とフランス語で問い掛けたシラク氏の発言で、中断したそうだ。
According to a French official, Mr Seilliere was interrupted by Mr Chirac, who asked him in French why on earth he was speaking English.

彼はシラク氏の質問に対し、「英語はこの会議では実用的な言語であり、現在のヨーロッパでは、ビジネス言語として受け入れられている」と答えた。
He replied that English was the working language of that particular session and the accepted business language of Europe today.


 
Seilliere氏は聞き手に配慮して英語を選択したのでしょうか?
 ヨーロッパの国際会議に出ようとすると、英語だけじゃなくてフランス語もわかる必要があるのでしょうか。
 同時通訳で対処できるのかな?
 それとも、「教養」として、そんな会議に出席する人達は、どちらも身に付けているのかな?

外務大臣のPhilippe Douste-Blazyと財務大臣のThierry Bretonが、シラク氏と連れ立って会議を退出した。
Mr Chirac, Foreign Minister Philippe Douste-Blazy and Finance Minister Thierry Breton left the room.


 シラク大統領だけでなく、フランスの代表団も退席したようですね。

シラク氏はヨーロッパ中央銀行のフランス人総裁、Jean-Claude Trichetがフランス語で行った演説を聞くために、会議室に戻った。
Mr Chirac returned to hear the French president of the European Central Bank, Jean-Claude Trichet, address the leaders in French.


 会議そのものをボイコットしたわけじゃないみたいですね。
 この辺の行動、ちょっと大人気ないというか、かわいいと言うか…、あっ、あくまでこれ、私の感想ですよ。

後刻、彼は自身の行動についてこう説明した。「フランス人は自分たちの言葉に、深い尊敬を払っている」
He later explained his actions, saying: "France has great respect for its language.

「我々はこれまでずっと、フランス語のプレゼンスを確立するために戦ってきた。オリンピックの会場であっても、そこでは一時期、危ういことも合ったけどね。欧州連合の場であっても、国連の会議においても」
"It has been fighting for a long time to establish the presence of the French language - whether it be at the Olympic Games, where it was contested for a while, whether it be in the European Union, or at the United Nations."


 ここの訳、自信ありません。
 おかしな点、ご教示下されば幸いです。

彼はこうも付け加えた。「我々が払ってきた不断の努力を顧みると、特にこの欧州連合の会議において…、フランス人が英語を会議で使っているのを見た私は、深いショックを受けたと言わざるを得ない。これがフランス代表団と私が退席した理由だ。フランス人が英語を話すのを聞かねばならないのであれば、だね」
He added: "Faced with the efforts that we are making constantly, particularly within the European Union... I must say that I was deeply shocked to see a Frenchman speak at the council in English. That is the reason why the French delegation and I left, rather than have to listen to that."

 多くのフランス人達が、フランス語普及のために延々と払ってきた努力に応えるために、フランス人による英語の演説をボイコットしたのでしょう。

 後半は簡単な紹介に止めましょう。

 シラク大統領が国際会議の席上において、フランス語を擁護するような行動に出たことは、今回が最初で無いそうです。
 シラク大統領、若い頃はアメリカのハーバード大学で学び、ビール会社でフォークリフトを運転していたそうです。
 もちろん、彼自身は英語ができるそうですが、前回の国際会議ではフランス語に拘り、同時通訳を介して英語に翻訳したそうです。

 フランス人が自国の言語に拘り、プライドを抱いているというニュースは、それほど珍しくありませんね。
 それだけ彼らが自分たちの言葉を愛しているという事なのでしょうか。
 今回の訳も、脚色がかなり入ってます。ご注意ください。

2006年3月23日

米国:太ったパパ、子供達のために徒歩でアメリカ横断中

BBCNEWSWebsiteの該当記事

 昨晩、BBCNEWSWebsiteで巡り会ったチャレンジャーのニュースをご紹介しましょう。
 見た瞬間に、このブログで紹介しようと決めました。

 肥満に悩んでいたパパ、スーパーマーケットの通路を歩くだけで、息が上がっていた男性が、徒歩でアメリカを横断中だそうです。
 途中までは全訳でご紹介しましょう。

その旅が始まった時、病的な肥満に悩むSteve Vaughtが減量のために挑戦している、アメリカ西海岸から東海岸へと至る徒歩の旅を、知る人は誰もいなかった。
It began as an unheralded coast-to-coast walk designed to help morbidly obese Steve Vaught lose weight.

しかし、彼の旅の行程が2,300マイル(3,700km)に至った今、この元アメリカ海兵隊員は、本の出版契約を結び、月に70万ヒットを記録するウェブサイトを持ち、オプラ・ウィンフリーのインタビューを受けた。
But some 2,300 miles (3,700km) into his journey, the former US marine now has a book deal and a 700,000-hits-a-month website, and has been interviewed by Oprah.


 "Oprah"というのは、女性司会者オプラ・ウィンフリーさんのことでしょう。
 恥ずかしながら私、この記事を読んで調べるまで、全く知りませんでした。
 Oprah Winfreyさん、「セレブリティー(celebrity)」という形容に恥じない超有名司会者だそうです。
 ウェブサイトもお持ちで、雑誌も発行されていますね。
 彼女のノーベル平和賞受賞を応援するウェブサイトもありました。

Steveの時速3マイルの旅、広大で多様性に富むアメリカの田舎道を歩く彼の旅は、昨年の4月、カリフォルニア州南部から始まった。出発した時、彼の体重は、ほぼ30ストーン(190kg)に達していた。
Steve's three miles-per-hour journey through the back roads of this vast and varied country began last April in southern California, when he weighed almost 30 stone (190kg).


 "stone"は英国の重さの単位で、体重に用いられるものだそうです。
 1ストーンで6.3503kgとのこと。

彼はスーパーマーケットの通路ほどの距離を歩くのでも、息を上げていた。そして彼は、自分が早死にへの道を歩いている事に気が付いた。
He couldn't walk the length of a supermarket aisle without losing breath, and he realised he was on the way to an early death.


 アメリカの話なので、スーパーマーケットの通路と言っても、随分と距離があるように思えますが、いずれにしても「不健康」であったわけですね。

そして幸せな結婚をして、二児の父となった彼は、子供達のために自分自身を改革する決断を下した。文字通りアメリカを歩いて横断し、体重を減らそうと、決断したのだった。
So the happily-married father-of-two took the decision to reinvent himself for the sake of his children, to literally walk off the weight by trekking America.


「子供のために自分を変える」という発想、共感するところ大です。
 子供がいるから守りに入る、という発想もありますが、子供がいるからこそ攻めに転じる、自分を変えていく、という発想もあります。
 Steveさんは後者の考え方ですね。

現在、Steveは114ポンド(8ストーン、52kg)の減量に成功し、ゴールであるニューヨークのRockefeller Plazaまで、残すところ600マイル以下、約六週間の行程で辿り着くところまで来ている。
Today Steve has lost 114lbs (eight stone, 52kg) and has less than 600 miles - about six weeks - to reach his goal, Rockefeller Plaza in New York City.


 もう残り僅かですね!

しかし、体重減量のエクササイズとして始めた彼の旅行は、自己発見の旅へと姿を変え、全米からの注目を惹き付けてやまないものになった。
But what began as an exercise in weight loss has turned into a journey of self-discovery - and one that is attracting growing attention from all over America.


 これ以降は、彼がマスコミの注目の的になった話や、BBCとのインタビューで語った彼の言葉などが記されています。
 彼の元へは8万通ものEメールが殺到し、彼はメールの洪水に対処するために、4回もメールアカウントを変えなければならなかったそうです。
 海兵隊員時代の彼は健康な兵士だったそうですが、退役後の交通事故で二人の犠牲者を出してしまったことから憂鬱と過食の悪循環に陥っていたそうです。

 BBCの元記事の後半には、この旅で彼が感じたことや、彼を商業的な"icon"として利用しようとするオファーに対する、彼の感想などが記されています。
 訳して紹介するのは骨が折れるので、興味のある方は、「BBCNEWSWebsiteの該当記事」からご覧になってください。

 最後に、BBCの元記事の末尾に記された彼の言葉を、紹介しておきましょう。

 彼は言う。
「僕はヒーローになろうとしているのでも、誰かにとっての偶像になろうとしているのでもないよ」
「僕はただの普通の男だよ。自分の人生を自分でコントロールしようとしていて、人生がおかしな方向へ向かっていたことを、知っているだけだよ」
"I'm not trying to be a hero or an icon to anyone," he says. "I am just an ordinary guy, trying to take control of my life and figure out where it went awry."


 達観してますね。

2006年1月25日

オーストラリア:竜涎香(ambergris)を拾ったラッキーな夫婦

BBCNEWSWebsiteの該当記事

 竜涎香(ambergris)というのは、マッコウクジラの排泄物が変化して出来るワックス状の物質だそうです。
 古くから香水の材料として珍重されてきたものだそうですが、昔の人は「竜の涎が変化してできたもの」と考えていたそうで、「竜涎香」という名前になったそうです。

 非常に貴重なものだそうで、高値で取引されるそうです。
 今回は、浜辺を散歩していたら、竜涎香を拾ってしまったという、ラッキーな夫婦の話題です。
 冒頭のみの紹介となります。

静かな浜辺で奇妙な脂肪質の塊を拾ったオーストラリア在住のある夫婦が、思わぬ現金収入を得る事になりそうだ。
An Australian couple who picked up an odd-looking fatty lump from a quiet beach are in line for a cash windfall.
Leon Wright と妻は、14.75kgもの竜涎香の塊を自宅に持ち帰った。竜涎香はマッコウクジラ(sperm whale)の内蔵で見つかる物質で、マッコウクジラが吐き出したものが、香料として用いられている。
Leon Wright and his wife took home a 14.75kg lump of ambergris, found in the innards of sperm whales and used in perfumes after it has been vomited up.
その貴重さから需要が高い竜涎香は、岸に打ち上げられる前に何年間も大洋の波間に漂っている。
Sought after because of its rarity, ambergris can float on the ocean for years before washing ashore.
Wright氏が南オーストラリアの浜辺で見つけた竜涎香は、1グラムが20ドルにもなり、彼の家庭は295,000ドル(165,300ポンド)もの利益を得るだろう。
Worth up to $20 a gram, Mr Wright's find on a South Australian beach could net his family US$295,000 (£165,300).

 295,000ドルは、投稿執筆時点の換算レートで、3,380万円とのこと。
 う~ん、素晴らしい。


Wright氏と妻のLoralee が最初にこの奇妙な塊を見つけた時、彼らはそれをそのまま浜辺に置き去りにした。
At first, Mr Wright and his wife Loralee left the strange lump on the beach where it was found.
しかし、2週間後、夫婦がStreaky Bayを再び訪れたところ、その塊がまだそこに転がっているのを見つけた。
However, two weeks later the couple returned to Streaky Bay and found it still lying there.


 好奇心を持った夫婦は、竜涎香を自宅に持ち帰ったそうですが、インターネットで調べても、何物かはわからなかったそうです。
 そこで、地元の海洋生態学者を夫婦が尋ねたところ、「竜涎香」と判明したそうです。

 ふーん。ラッキーはどこに転がっているか、判りませんね。
 しかも、この夫婦、一度は置き去りにしているわけで、幸運が彼らに付きまといたかったのでしょう。

 素晴らしい。


 上記の他にも、BBCNEWSWebsiteで最近見つけた興味深い記事をご紹介しましょう。

世界最小の魚類を発見

 インドネシア・スマトラ島で、記録が残っている中では最小の魚類が発見されたそうです。
 成体の体長は僅か7.9mmとのこと。
 見つかったのは泥炭湿地だそうですが、環境破壊の手が伸び、発見されたばかりなのに種の存続の危機に立たされているそうです。

判事の家を差し押さえよう

 アメリカの最高裁判所で、公共事業目的でなくても、公共の利益のためになるならば、土地収用や強制収用を認める判決が下されたそうです。
 つまり、道路や公共施設の建設でなくても、土地の再開発で地域にお金が落ちるならば、土地を強制収用することができる、という判断を示したものだそうですが、強烈な反発を呼んでいるそうです。
 判決を下したあるjudgeの家を強制収用して、ホテルを建設し地元に利益をもたらそうという署名活動が展開されているそうです。
 judgeは足元を掬われる、と言ったところでしょうか?
 なんか、グローバル化の一端を垣間見るみたいな記事で、行く末に注目したいところです。