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2006年9月25日

ガンビア:なかなか賢い?ビー玉 (marble) 投票システム

BBCNEWSWebsite の該当記事

 西アフリカの国、ガンビアで大統領選挙が行われたそうですね。
 速報によると、現職のヤヤ・ジャメ大統領が優勢とのことですが、このガンビアと言う国、なかなか面白い投票システムを採用しているようです。
 その投票システムとは、「ビー玉」を使ったものだそうです。
 全訳でご紹介しましょう。

大統領選挙の投票に際し、ガンビア国民は独特のビー玉システムを使って、彼らの票を投じている。
Gambians are voting for their president with a unique marble system.

投票ブースに入った有権者は、投票箱に投票用紙を入れる代わりに、候補者を示す三つ並んだドラムのうちの一つに、透明なガラスのビー玉を、ひょいっと入れる。
Voters enter a booth and pop a clear glass marble into one of three drums representing the candidates, instead of a putting a ballot paper into a box.


 投票者にとって判りやすい、簡単なシステムのようですね。

ドラムの中に落ちたビー玉は、内部に備え付けられたベルを鳴らす。おかげで、有権者が二個以上のビー玉を入れると、立会人はすぐに不正に気付く事ができる。
As the marble falls into the drum, it hits a bell so officials can tell if anyone votes more than once.

 なる程ね~。
 不正分のビー玉は、その場で取り出すのかな?
 それともカウントしておいて、集計結果から差し引くのかな?

「これは識字率が低いというガンビアの事情に対応するため、1965年に導入された他に類を見ない方法です」ガンビアの選挙管理委員長、Kawsu Ceesay は BBC 放送に語った。
"It's a unique system introduced in 1965 because of Gambia's high illiteracy," Gambia's chief electoral officer Kawsu Ceesay told the BBC.


 確かにユニークな方法ですね。
 同じアフリカの国ですが、ケニアでは昨年行われた憲法改正を巡る国民投票で、賛成者はバナナの記号を、反対者はオレンジの記号を選ぶという方法を使ったそうです。
 ケニアは公用語の英語と国語のスワヒリ語の他に、40以上の民族言語が使われているそうで、誰にでもわかるようにという配慮のもと、実施した方法だったのでしょう。

このベルの音が自転車のベルによく似ているため、混乱を避ける意味から、投票所周囲への自転車の乗り入れは禁止されている。
The bell resembles a bicycle bell so bicycles are banned from around polling stations to avoid any confusion.


 あははっ。
 面白い余波ですね。

 ところで、ガンビアってどこにあるのでしょう?
 お馴染みのGoogleMapsではこちら(別窓)。
 アフリカ大陸の大西洋岸の国ですね。
 ガンビア川に沿った国土は、大西洋に面した西側以外を、ぐるりとセネガルに取り囲まれています。

「三人の大統領候補を示す三つのドラムは、投票ブースの中でお互いに連結されていますので、どの候補者のドラムが重いか、持ち上げて調べる事はできません」
"Three drums representing the three presidential candidates will be in the compartment attached to one another so they can't be lifted to see which is heavier," he says.


 ドラムを持ち上げて、票の集まり具合を調べるような人がいるのでしょうか?

「各々のドラムは、候補者が所属する党のシンボルカラーで塗ってあります。そして、候補者の写真と党のマークを貼り付けてあります」
"The drums are painted in the colour of the candidate's party and have their photograph and party symbol."


 色と写真とシンボルマークで、文字が読めない有権者にも、どのドラムがどの候補者の物なのかを、判るようにしてあるのですね。
 良いシステムですね。
 これを考えると、候補者の所属政党と名前を示した表が貼り付けてあるだけの、日本の投票ブースは、判りにくいですね。
 前もって、票を投じる予定の候補者の名前を覚えないといけないって言うのは、なんか不親切だなぁ。
 名前は覚えなくても、顔の印象は覚えるんですよね、不思議な事に。
 写真付きの表にするだけでも、随分判りやすさが違うと思うのですが…。
  
現職大統領、ヤヤ・ジャメのドラムは緑色で、彼の対立候補である Ousainou Darboe と Halifa Sallah のドラムは、それぞれ黄色と灰色である。
Incumbent President Yahya Jammeh's drum is green and his rivals Ousainou Darboe and Halifa Sallah are yellow and grey respectively.


 イスラム教徒が国民の約八割を占める同国では、緑色を使用することは有利に働きそうですね。
 現職の強み、という奴でしょうか?

党の代理人が確認する前に、ドラムの底には砂やおがくずが敷かれ、不正が行われないように番号を打った封印で密閉される。
Sand or sawdust is also put into the bottom of the drum before it is inspected by party agents and shut with numbered seals so that a second sound is not heard.

投票後、有権者は消えないインクに指を軽く浸す。
Afterwards voters have their finger dipped in indelible ink.


 遊園地の出口で押す再入場スタンプのようなものでしょうか。
 同じ人物が二度投票する事を防ぐ処置でしょう。

有権者はビー玉をドラム最上部のパイプから投入しなければならない。ドラムの上に置き去りにされたビー玉は無効票と判断される。
Marbles have to be posted through a pipe at the top of the drum and those left on top are regarded as spoilt ballots.


 なかなか厳しい処置ですね。
 まぁ、判りやすくて良いと思いますが。

「このシステムは、集計プロセスの透明性確保にも、とても役立っています」と、Ceesay 氏は言う。
"The system also makes the counting process much more transparent," Mr Ceesay says.

ドラムから回収されたビー玉は、200個、あるいは500個の窪みが付いた皿に並べられる。この皿は、ボードゲームのソリティアで使用するボードによく似ており、係官の投票数照合作業を容易にしている。
The marbles are placed into trays with either 200 or 500 holes - similar to a solitaire board - which makes it easy for officials to verify numbers.


 ある決まった数の窪みを穿った皿を使えば、集計と照合作業が一目瞭然、という訳ですね。
 なかなか、スマートな方法かも。
 でも、ボードの方をこっそり細工しておいたら、不正は可能かも。
 誰もが正しいと信じ込んでいる物に対して、こっそり施した細工は、恐らく有効に働くでしょうから。
 しかし、ビー玉が割れちゃった場合は、どうするのだろう?(笑)

 相変わらず、私の訳は脚色していますので、ご注意ください。

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